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インバウンド

2024年上半期のインバウンド動向 ~1-3月期と4-6月期の違いとは?~

株式会社Clears 広報 池田です!

2024年の日本のインバウンド市場は、訪日外国人数が過去最高を記録し、地域ごとに異なる動向が見られました。前回の記事では、今年のインバウンドは今までと比べてどのような変化があったのかを書きましたので、本記事では、2024年の1-3月期と4-6月期のインバウンド市場の違いに焦点を当て、最新の動向とその背景を分析します。

(出典:JNTO【訪日外客統計 月別推計値月次報告】)

https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics

1. 1-3月期の特徴:東アジア市場が回復を主導

1-3月期には、特に中国、韓国、台湾を中心とした東アジア市場がインバウンド市場を牽引しました。この時期は旧正月(春節)の旅行需要が大きく、地域ごとに体験型観光への関心が高まっています。

【買物から体験重視へのシフト】

以前の「爆買い」から、温泉や伝統文化体験、地方観光への関心が高まっています。特に岐阜県にある白川郷や飛騨高山、宮城県の蔵王やキツネ村、松島周遊、奈良の伝統文化体験ツアーなどが注目され、地域経済の活性化に寄与しています。

【地域別プロモーションの成功】

東アジア市場向けの地方プロモーションが成功し、地方観光地への誘客が増加しました。特に沖縄県や北海道が家族向けの特別イベントや割引キャンペーンなどアジア圏からの旅行者を引き付けるキャンペーンを展開しました。

2. 4-6月期の特徴:欧米豪市場の回復と高額消費

4-6月期には、アメリカ、オーストラリアを中心とする欧米豪市場が大きく伸びました。この成長は、どのような理由があるのでしょうか?

【長期休暇と旅行需要の高まり】

欧米豪市場では、春から夏にかけての長期休暇シーズンが旅行需要を後押ししました。特に米国やオーストラリアでは、学校の夏休みと企業のバケーションシーズンが重なるため、この時期に多くの旅行者が日本を訪れることになります。

【長期滞在と体験型消費】

欧米豪の旅行者は、ラグジュアリーホテルや地方観光地での体験型旅行を好みます。京都や沖縄、九州での長期滞在やカスタムメイドのツアーが人気で、観光ガイドや新宿のバー巡りツアーや浅草での日本料理体験などのプライベートツアーの需要も増えています。

【地方へのアクセス増加】

北陸新幹線の延伸による石川県や福井県へのアクセス向上や、長崎の五島列島や2023年に開催されたG7の会場である広島など地域ごとのプロモーションも欧米豪市場からの観光客を引き付けました。

3. 最新の観光トレンドと人気観光地

2024年の春節期間では、東京や大阪が引き続き人気ですが、新たな観光地も注目されています。例えば、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」やユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ドンキーコング・カントリー」が外国人旅行者の関心を集めています。また、北陸、岐阜県、宮城県や和歌山県など、地方観光地も注目度が今まで以上に高まっています。

4. 円安の影響と今後のプロモーション戦略

2024年は円安がインバウンド市場を押し上げた大きな要因の一つです。特に東アジア市場においては、為替レートが旅行者の購買力を高め、日本国内での消費がかなり活発化しています。しかし、円安が収まるであろう今後は、体験型観光や地方観光への誘客強化が重要となります。地方自治体や観光業界は、日本でしか体験できない地域資源を活かした魅力的なツアー開発や、プロモーション活動を一工夫して強化する必要があると考えます。

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